腸の不調、最近お腹がおかしいな、と悩まれる方、世の中にたくさんいらっしゃると思います。
私も腸の不調で悩んで今まで色々調べてきました。
今日はいつから腸の不調を感じるようになったかなど自分の経験を振り返ってまとめてみます。
腸の不調の始まりは妊娠期
私は30代半ばで妊娠しましたが、それまでは何を食べても腸が不調になる、いわゆる過敏性腸症候群のような症状を感じたことはありませんでした。
牛乳も飲んでいたし、小麦粉も普通に食べていました。
でも、妊娠中に実家などで普段と違うものを食べたときなどに、
あれ、お腹がゆるいぞ、
と感じることが時々あるようになりました。
例えば、牛乳のシチューを食べた、ゴボウのきんぴらをたくさん食べた、というような日です。
それでも、時々のことなので大きく意識はしていませんでした。
出産後忙しい日々が始まり腸の調子は徐々におかしくなっていき、子供が1~2歳になるまでの間1年間、腸の不調がピークでした。
自分自身は当時30代後半でしたが、何を食べてもお腹を下すぐらい腸が絶不調で、体重も激減しました。
その後、子供が3歳になる頃から徐々に調子が良くなっていき、子供が8歳になった現在、腸の調子はほぼ良いです!
腸が絶不調だったときに何でこんなにおかしいんだろう、と考えに考えてたくさん調べたりしましたが、今振り返ってみると以下のようなことだったんだろうな、と冷静に思います。
腸の不調の原因は
女性ホルモンバランスの乱れ
基本的に腸の調子と女性ホルモンのバランスには深い関係があり、女性のホルモンバランスが乱れると 腸の調子も悪くなる ことが多いです。
女性のホルモンバランスが乱れると腸の調子が悪くなることが多いですが、同じような感じで、ホルモンの変動は腸の動きや腸内細菌のバランスにも影響があります。
その結果、便秘や下痢、お腹の張りなどの症状を引き起こす可能性があります。
妊娠中、産後授乳中、などはまさにホルモンバランスが普段の状態と違うときですよね。
他、生理前後、更年期、なども、腸の不調が起こりやすいタイミングです。
ホルモンバランスの乱れが引き起こす腸のトラブルでよくあるのは、
・プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で腸の動きが遅くなる便秘、
・ホルモン変動による腸の過敏反応で起こる下痢、
・腸内細菌のバランスが崩れることでガス溜まりになるお腹の張り、
・ストレスホルモンとも連動し過敏性腸症候群(IBS)が悪化、
などです。
私は産後子供が1歳~2歳になる頃までの間、授乳も終わっているのに月経も無かったので、ホルモンバランスなんてアンバランスすぎて女性ホルモンの十分な分泌は無かったんだろうなと思います。
産後の育児ストレスもたくさんあったので、その影響も大きそうです。
心のストレスによって女性ホルモンバランスが崩れたのか、ストレスが腸の絶不調に直接影響したのか、何が先で何が後なのか体の中で起こっていた細かいことは分かりません。
が、女性ホルモンと腸は深い関係にあってお互いに影響しあってるのは肌で感じたなぁ、と。
子供が大きくなっていくに連れて育児が落ち着いていきますが、それとともにストレスも減りホルモンバランスも落ち着いていったんだろうな、と経験の振り返りです。
乳糖不耐症
乳糖不耐症とは、牛乳や乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」が腸内で不足 しているために、消化不良を起こす症状のことです。
通常、乳糖は小腸でラクターゼという酵素によって分解され吸収されるのですが、ラクターゼが不足していると乳糖が小腸で消化されずに大腸に届き、大腸内で発酵してガスや下痢を引き起こします。
私は妊娠以前はこの乳糖不耐症の症状は無かったのですが、妊娠中に牛乳シチューでお腹がおかしくなるな、と思うことがあり、産後1年を過ぎたころ(30代後半)からめっきり牛乳はダメになりました。
妊娠出産とラクターゼの量の関係がどうなっているのかはよく分かりませんが、加齢によるラクターゼの減少はあると言われています。
赤ちゃんの頃の腸にはたくさんいたラクターゼが成長とともに減少する(特にアジア人に多い)ことは最も一般的な一次性乳糖不耐症として説明されています。
牛乳を飲んで腸がおかしくなると感じたら乳糖不耐症の症状の可能性が高いと思うので、その場合は乳糖を含まない食品(豆乳、アーモンドミルクなどの代替品)や、 乳糖が少ない乳製品を摂る(ヨーグルト・チーズは乳糖が少なめ)のがまずは対策になりますよね。
どうしても牛乳というときは乳糖を8割カットしたアカディ牛乳もあります。
私も30代後半からは普通の牛乳をそのまま飲むことはもうしていませんが、現在の日々の腸の調子はよいです!
高フォドマップ
フォドマップ(FODMAP)とは、小腸で消化吸収されにくく大腸で発酵しやすい短鎖炭水化物(糖質)の総称で、次の4つのグループに分けられます。
Fermentable(発酵性) Oligosaccharides(オリゴ糖:小麦、大豆、玉ねぎ など) Disaccharides(二糖類:乳糖=牛乳、ヨーグルト など) Monosaccharides(単糖類:果糖=リンゴ、はちみつ など) And Polyols(ポリオール=人工甘味料、キノコ類 など)
これらのようなものを食べると、人によってはうまく小腸で消化吸収されずに大腸内でガス・膨満感・下痢・便秘を引き起こす原因になります。
フォドマップについて詳しく気になる方はこちらにまとめた記事をごらんくださいね↓
私も産後に自分の腸の不調について色々調べる中で、このフォドマップと腸の関係について知り、あ、これ自分に当てはまる、と思いました。
フォドマップがたくさん含まれているのが高フォドマップ食材でフォドマップが少ないのが低フォドマップ食です。
私の場合、産後育児中にストレスもあり暴食していることが多かったですが、高フォドマップな大豆、サツマイモ、など毎日たくさん食べていました。
授乳中は母乳の出をよくするために、とゴボウ茶(これも高フォドマップ)も毎日たくさん飲みました。
産後はホルモンの影響もありメンタルが崩れがちですが、今思えば私も産後育児中は必死すぎてすることが全て極端でストイックだったな、と。
適度にほどほどにゆったりと~、なんていう心の余裕がなかったなぁ、と思います。
フォドマップについて知ってからは、低フォドマップ食をするようにしたら腸の調子が良くなっていくのを感じました。
このフォドマップと腸の関係については人によって腸内環境はそれぞれなので当てはまる場合とそうでない場合がありますが、腸の不調を改善するための1つ試してみるべき手段になるはずです。
グルテン
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種で、腸に対してさまざまな影響を及ぼし、一部の人にとっては腸の不調や炎症の原因になることがあります。
現在、小麦粉のグルテンフリー食も世界中で意識されていますが、グルテンはそもそも前述のフォドマップに該当し、小麦粉パンやパスタなどは高フォドマップになります。
私はフォドマップを知ったときからグルテンについても腸のために避けたい、というところからグルテンフリーも意識するようになりました。
グルテンも腸に与える良くない影響を考えると、自分がもし低フォドマップ食に行きつかずグルテンフリーに気を付けただけだったとしても腸の負担は軽くなっていたのかな、と思います。
最近腸の調子が良いのはこれのおかげでもある
そんな感じで今や娘も8歳になり私も40代半ば。
ストレスをなくす生活を心がけることでホルモンバランスも回復、食生活も大きく変化改善し、今は腸の調子は良いです。
もちろん食生活に対する意識はずっと持ち続けているし今後も持ち続けたい。
自分がこれが体に合うと思っているもの、自然派を意識した食べ物、を食べるように心がけているし、今後もそうです。
そんな生活の中で、これも大きく腸の調子の良さに影響してるのでは?と最近感じたのが、
毎日5000歩歩く習慣
です。
スマホで歩いたら歩数をカウントしてくれるアプリが今やたくさんありますよね。
私も、歩いたら木を植えてくれる、という地球環境に優しいアプリを入れてみました。
Treeklyというアプリで英語記載なのですが、毎日5000歩以上歩くことで何日かカウントし、達成した日数によってケニアにマングローブの木を植えるプロジェクトに参加して木をプレゼント、というアプリです。
そしたら木を植えるのが楽しくなって(笑)。
ゲーム感覚みたいなところもあるけど、毎日5000歩歩いて達成してやるぞ~!みたいな勢いも出てきて、毎日忘れず歩くようになりました。
10月から始めて約半年、最初はさぼるときもありましたが、慣れてきたら1日に5000歩歩くことはそんなに苦ではないし淡々と今日も歩く、という感じでできるようになりました。
こうやって毎日5000歩以上歩いているのですが、最近感じるのが、体の調子が良い。
適度な運動は体に良く必要ですが、毎日5000歩歩くことで体がほぐれて血行もよくなり、というのはあると思います。
腸内環境がより整ってきているのか、色々なものを食べても以前より不調の症状が出ないように感じます。
スポーツやジム通いが敷居が高い、という場合でも、外を散歩しながら毎日5000歩歩く、というのならできそう!という人も多いと思います。
私の場合は腸の調子を整えるのにも結びついてると感じますし、健康のためにトライしてみるのもおすすめです!
今後も継続
私の場合、妊娠出産を経て腸の環境は大いに変わりました。
食生活、体のこと、色々なことを経験してそこから知ることも多いのですよね。
振り返ってみると、あぁ、そうだった、と思うこともたくさんです。
体の中のこと、原因はこれが1つだけ、ということはなく、様々なことが複合的にあると思います。
自分の体にとって良かったと思うこと、家族の健康を考えた食事、自然派を意識しながら今後も続けていきたいと思います☆