食品添加物トレハロースはお腹が緩くなる原因?腸との関係
一般的に販売されている食品の原材料を見ると、様々な食品添加物が記載されています。
今回は、トレハロースについて確認してみます。
トレハロースって何?
スーパーなどで和菓子コーナーの食品を見ると、おおかた原材料にトレハロースと書いてあります。
トレハロースって食品添加物だろうけど、一体何なんだろう?
トレハロースは二糖(disaccharide)と呼ばれる糖の一種で、具体的には、グルコースとグルコースがα-1,1-結合で結びついている二糖です。
食品添加物として使わているトレハロースの主な原料は、トウモロコシやじゃがいものデンプンです。
現在は安価に抽出できるので多くの食品に使われており、スナック菓子、焼き菓子、クリーム類、加工あんこ、などでよく見られます。
自然界ではシイタケなどのキノコ類に多く含まれています。
トレハロースが使われる理由
何故トレハロースが多くの食品に添加物として使用されているのでしょうか?
主にお菓子類で見かけることが多いですが、甘味料としての役割があります。
トレハロースは、砂糖の約4割の甘味度があります。
他の甘味料との調和も良く、素材の持ち味を引き出すことができるので、パンや和菓子・洋菓子類などに使用されています。
食品の乾燥や風味の劣化を防ぐ効果もあります。
トレハロースの優れた保水性は食品をしっとりと保つのにも役立ちます。
パンや米がパサパサにならないよう、しっとりとした食感を長く保つことが可能です。
卵などに含まれるタンパク質の変性を抑制する効果もあります。
加熱されることで固くなってしまうのを防ぐため、卵料理などをふんわりやわらかく保つことができます。
食品の鮮度保持という点で保存料としても使うことで市販の商品に多く添加されています。
お腹とトレハロース
では、トレハロースは気にせずたくさん食べてもいいのでしょうか?
腸との関係という観点で考えてみます。
トレハロースは、FODMAPのD (disaccharides 二糖類) に該当します。
人間の体内では、小腸や腎臓にあるトレハラーゼという酵素がトレハロースをグルコースに分解することで消化吸収できます。
食したトレハロースが適切に分解されなければ、吸収されず大腸に届いて発酵し、下痢の症状が出ることがあります。
日本の食品には様々な種類のものにトレハロースが添加されています。
個人の摂取量などによるのでしょうが、多く取りすぎると、自分の体ではトレハロースを分解しきれない、という状態になると、お腹がゆるくなる原因になるのだと思います。
毎日トレハロース入りの食品ばかり食べるというのは、バランスがよくなさそうですよね。
腸の不調とFODOMAP(フォドマップ)について更に詳しくはこちらに記載していますので、ご興味がある方はをご覧ください。
今回はトレハロースについて調べてみました。
また気になる食品添加物について確認していきたいと思います。